・保育実習理論(音楽)の出題傾向
この4年間の音楽理論の問題は教員採用試験などと比較しても難問題は見あたらず、
平成16年以前の各地での採用試験の方がより難しい問題がありました。
統一問題になってからは音楽理論は6問で構成されており、年度によって出題順序や
各設問の分量の差異はあるものの、概ね下記のようになっています。
第1問■楽譜の読み取り [全ての年度]
童謡、唱歌の楽譜を読み取り、季節感やテーマをを問う。
第2問■音楽用語について [全ての年度]
速度、強弱、表情などの一般的楽語を問う設問。
第3問■コードネームについて [全ての年度]
コードネームの構成音を問う設問。
第4問■移調について [16年度を除く全ての年度]
例題の楽譜を移調するとどの音を弾くかなどを問う設問。
第5問■調名について [18・19年度]
リピート記号による小節数の計算 [19年度]
第6問■音楽一般常識、保育音楽常識問題について [全ての年度]
音楽の常識や保育に関わる音楽常識を問う設問。
◆対策として
●各問題とも4〜5つの問題を1つにまとめて解答するので要注意。
●楽譜の読み取り問題は、知られている曲が中心となっている。
●コードネームは長三和音、短三和音、属七の和音が主。
●移調の問題を解くには、音程や調号などの知識が必要となる。
●その他の問題は比較的容易に解ける問題。
・問1の読み取り問題は、よく知られている童謡・唱歌の冒頭部分が多く、
またその曲のタイトルや歌詞が季節やテーマを提示している。
・問2は中学〜高校程度の楽語、用途別に整理して覚えるのがコツ。
昨年は小節数の計算問題が出ている。
・問3は長三和音、短三和音、属七など、基礎的なコードネームその
構成音を整理して覚えるのがコツ。
・問4は読み替えの最たるもの。移調の取りかかる前に、調号や音程
を理解しておく必要がある。この4年間では長2度の移調が多い。
・問5は移調と同じく、調号や音程の理解が必要。
・問6はワルツは何拍子かとか、リトミックとはなどといった常識問題
・音楽実技試験の傾向
16年度課題曲
ありさんのおはなし (渡辺茂作曲・都築益世作詞)
空にらくがきかきたいな(山上路夫作詞・いずみたく作曲)
17年度課題曲
とんぼのめがね(額賀誠志作詞・平井康三郎作曲)
イルカはザンブラコ(東龍男作詞・若松正司作曲)
18年度課題曲
さっちゃん(阪田寛夫作詞・大中 恩作曲)
ふうせん(湯浅とんぼ作詞・中川ひろたか作曲)
19年度課題曲
まつぼっくり(広田孝夫作詞・松田つや江作曲)
幸せなら手をたたこう(木村利人作詞・アメリカ民謡)
20年度課題曲 ※課題曲の楽譜は、こちらに掲載しています。
ア.『とんぼのめがね』(額賀誠志作詞・平井康三郎作曲)
イ.『はたけのポルカ』(峯陽作詞・ポーランド民謡)
◆対策として
弾き歌いに至るまでは、相応の準備が必要。ある程度ピアノを楽に弾けることが肝要。
ピアノを弾きながらメロディーを階名で歌って練習すると良い。歌はその後でも十分。
弾き歌いが2曲連続というのは、ピアノの演奏能力、歌唱能力、対面試験という特殊な
試験の緊張感などから考えても相当なものがある。
一般にピアノの初心者・初級者においては、リズミックなものが苦手で、付点音符の
ようなものは相当苦労している。その意味では18年度の課題曲が一番大変だった
かもしれない。
減点の対象は歌と伴奏のバランスが悪さ。歌が小さすぎたり、ピアノが強すぎると
減点の対象となる。ピアノのタッチミスや歌のピッチのずれなども減点になりやすい。
また、音楽は弾き始めると終わりまで止まることの出来ない時間空間の芸術なので、
途中で止まったり、弾き直したりは致命的な減点になることを留意した方がよい。
曲の移調は、「とんぼのめがね」は原曲のままハ長調が望ましく、
「はたけのポルカ」は大人が歌っても多少高く感じるので、原曲のヘ長調から
4度下げてハ長調にしても差し支えないだろう。
「とんぼのめがね」の楽譜はどこにでもある。
「はたけのポルカ」の楽譜はチャイルド社の「こどものうた200」や東書WEBで
手に入れることが出来る。